逆張りトレード戦略とは、市場の主要なトレンドとは逆方向に取引を行う手法です。初心者にとって簡単なアプローチではありませんが、うまく実行できれば大きな利益を得ることができます。この記事では、逆張り戦略の基本と効果的な活用方法について解説します。
逆張り市場とは?
逆張り市場とは、メイントレンドとは逆方向に価格が動く局面を指します。これらの調整は通常、値幅は小さいものの、一定の時間をかけて推移します。
逆張りトレードの5つのステップ
逆張りトレードは本当に機能するのか?結論から言えば「はい」です——ただし、いくつかのルールに従う必要があります。
ステップ1:逆張りの始まりを見極める — 反転ローソク足のルール
株価が大きく動き始めたら、まずトレンドラインを引きましょう。このサポートラインやレジスタンスラインによって、メイントレンドとその修正波を区別できます。
トレンドに沿って価格が動いている間に、トレンド終了のサインとなる「反転ローソク足」が出現しないかを注視します。ステップ2に進む前に、まずメイントレンドとは逆方向に動くローソク足を1本見つける必要があります。これは5ステップの中でも最も難しい工程で、トレンドが一時停止する「タイミング」を見極めなければなりません。
私の経験上、価格が突然方向転換する場合、それはしばしばメイントレンドと連動して起こります。
ステップ2:パターンの確認
反転パターンを確認する方法は2つあります:
- もう1本の反転ローソク足:この確認方法は100%ではなく、2本の逆向きローソク足だけでは強い根拠にはなりません。それでも、成功率は50%以上あり、十分に有効な戦略になります。
- 反転パターンの形成:たとえば、ハンギングマン(首吊り線)やシューティングスター(流れ星)といった単体の反転足、あるいはダブルボトムやトリプルボトムの一部として出現することがあります。
例1:ステップ1で反転足を確認した後、次の足がそれを包み込むように出現した場合、これは**包み足(エンゴルフィング)**となり、反転を確認できます。
例2:初めの反転足の内部に、次のローソク足がすっぽり収まるような場合、これは**はらみ足(ハラミパターン)**となり、反転のサインと見なされます。
これらのどちらかを確認できれば、強いトレンドに対する逆方向の動き(=逆張り局面)の始まりを捉えたといえます。
ステップ3:逆張りのエントリー
逆張りのパターンが確認できたら、いよいよエントリーのタイミングです。
- メイントレンドが上昇トレンドであれば、逆張りは下降方向になるため「売り(ショート)」を検討します。
- メイントレンドが下降トレンドであれば、逆張りは上昇方向になるため「買い(ロング)」を行います。
ステップ4:ストップロス(損切り)の設定
逆張りでは必ずストップロスを設定しましょう。設定方法は以下の通りです:
- 上昇トレンド中なら、直近の高値の少し上にストップロスを置きます。
- 下降トレンド中なら、直近の安値の少し下に設定します。
ステップ5:利益確定のタイミング
逆張りのサインを見つけ、エントリーと損切りを設定したら、次は「どこで利確するか」です。
このルールはシンプルです:
価格が調整波の途中で再びメイントレンドラインに触れたときが、利確の目安です。つまり、逆張りトレードの目的はトレンドへの一時的な戻りを利用し、その戻りが終わるまでの値動きで利益を確保することです。